中原区民であれば、一度は訪れた事があるであろう中原区役所。
中原区役所を訪れると絶対に目に入るのが、緑色の屋根が特徴的な謎のオブジェです。
多くの方は、区役所に何かしらの手続きの為に訪れているかと思うので、敷地内の謎の建造物に関心など持たないかもしれませんが、実はこれかなりレアな物である事をご存じでしょうか。
日本に数台しかない幻の公衆電話「デュエットフォン」
謎の緑のオブジェに近づいてみると、中には今では街中で見る事も珍しくなってきた公衆電話があります。
ちなみに、公衆電話が日本で初めて設置されたのは、遡る事今から約121年前の1900年(明治33年)。
当時は上野駅と新橋駅に設置され、ピーク時は全国に約93万台あったようですが、現在では携帯電話やスマホの普及で、公衆電話を使う人の姿は殆ど見なくなりましたね。
さて、中原区役所の謎のオブジェが公衆電話だとわかった所で、これの何がレアなのか解説していきます。
実はこれ、なんと日本に現在数台しかない「デュエットフォン」なる物なのです!(他には、青森や岩手、山梨に設置されているみたいです。)
「デュエットフォン」とは、公衆電話なのにも関わらず、3人で会話出来るという代物。
中に入ってみるとこんな感じです。
比較的、新しめの緊急通報に関するマニュアルや「デュエットフォン」のかけ方が掲示されていました。この様子だと、まだ現役で使われているようです。
緊急事態に備えて、スマホなどが使えなくなってしまう事も考慮しているのでしょうか。
結構見やすくてわかりやすいですね。
使い方も、受話器が二つある事以外は、殆ど従来の公衆電話と同じです。
こうしてまじまじと見てみると、結構レトロな雰囲気もあってイイ感じです。
これはエモい。
中原区役所のシンボルも時代と共に変化した?
しかし、生まれてから武蔵小杉の街で20年過ごしてきた私としては、改めてこれを見ると感じる事があります。
私が小学生の頃(10年以上前)に中原区役所に来たときは、この公衆電話ボックスには上部の丸いエンブレムがついている所に時計がついていたような気がします。あと、扉?的なのもついていたかもしれません。
時代と共にその様相も変わっていくのだなと、時の流れを感じます。
いつか完全に公衆電話が使われる事が無くなって、ただのオブジェと化しても、中原区役所のシンボルとしていつまでも残っていて欲しいものです。