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【川崎市総合計画をまとめてみた#2】中原区のまちづくりの現状と課題[2022-25]

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「川崎市総合計画」について

川崎市総合計画は、市がめざす都市像やまちづくりの基本目標を定めた「基本構想」と、基本構想に定める5つの基本政策を体系的に推進するために政策の方向性を明らかにする「基本計画」、これらのビジョン・方向性に基づき、中期の具体的な取組や目標を定める「実施計画」で構成されています。

この記事では、令和4(2022)年度から令和7(2025)年度までの4年間を計画期間とする、第3期実施計画についてご紹介します。

目次

武蔵小杉駅周辺の再開発による住⺠の増加や近年のコミュニティの課題

区内全域で住宅開発が進み、ここ 10 年間での⼈⼝増加率が 10.0%と市平均を越えており、新たな区⺠が増え続けています。特に武蔵⼩杉駅周辺では、大規模な再開発に伴う⾼層マンションの建設によって⼈⼝増が顕著であり、武蔵⼩杉駅周辺全体の将来像を⾒据えた、持続可能なコミュニティづくりを進める必要があります。

また、新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークなど働き方が変化する中、武蔵⼩杉駅周辺では⽇中の滞在⼈⼝も増加しており、今後の居住志向の変化も⾒据えながら、これからも、住みたい、住み続けたいと感じられるまちづくりをさらに進めていく必要があります。

近年地域コミュニティの課題として、⾝近な交流や活動の場の不⾜、互助の必要性の⾼まり、⾼齢化、町内会等の住⺠自治組織を取り巻く環境の変化といったことが挙げられています。こうした課題に対応するため、「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」に基づく、市⺠創発によるまちづくりが進められています。

災害対策、防犯、交通安全など、安全・安心への対策

⼾建や大規模マンションなど住居の多様性、⼈⼝増や企業・商業施設の集積、多数の利⽤者を有する駅の存在や多摩川などの自然環境を踏まえ、区内で発生が想定されるさまざまな災害への的確な対応が必要となります。

令和元年東⽇本台⾵での浸水被害後に調査した令和2(2020)年度区⺠アンケートでは、今後、特に⼒を入れてほしい区役所の業務として、「地震や⾵水害への対策」が最も⾼い結果(59.9%)となる⼀方、地域で⾏われる防災訓練や避難訓練に参加したことがないとの回答が7割を超えており(73.2%)、⽇頃からの災害に対する備えや、発災時の対策が求められています。

また、区内の⼈⾝交通事故に占める自転⾞交通事故の割合が⾼いことから、自転⾞交通ルールを守る意識の啓発が求められています。

いつまでも自分らしく暮らしていくために、地域での支え合いが必要

令和2(2020)年10⽉1⽇現在の⽼年⼈⼝(65歳以上)の割合は、7区で最も低い15.3%となっているものの、将来⼈⼝推計によると、令和 32(2050)年頃には 25%に迫ることから、⾼齢化の進⾏を⾒据え、新しい生活様式も踏まえながら、介護予防や健康寿命の延伸に向けた取組のほか、ひとり暮らし⾼齢者の増加を踏まえ孤⽴防⽌などにも引き続き取り組んでいく必要があります。

また、地域包括ケアシステムが掲げる、「誰もが住み慣れた地域や自らの望む場で安心して暮らし続けることができる地域の実現」を目的として、活動の担い手の育成、支援が必要な⼈が的確に支援を受けられる取組、地域全体での⾒守りや支え合いのしくみづくりなど、自助・互助の取組をさらに推進する必要があります。

身近な地域で⼦育て世帯を支えるしくみの充実が必要

令和2(2020)年 10 ⽉1⽇現在、中原区の年少⼈⼝(0〜14 歳) 34,081 ⼈と7区で最も多い中、今後の⼈⼝動態を踏まえて、想定されている保育ニーズの変化への対応や、⼦ども・⼦育て支援が引き続き必要です。

また、令和2(2020)年度区⺠アンケートでは、⼦育て支援サービスを利⽤したことはないとの回答が5割近く(48.6%)となるなど、慣れない⼟地での孤⽴感や、育児に対する不安・悩みを抱えた⼦育て家庭を、新しい生活様式を踏まえながらも、よりサービスを利⽤しやすいよう、⾝近な地域で支え合う必要があります。

地域のさまざまな魅⼒を活かしたまちづくり

区内には⼆ヶ領⽤水、井⽥⼭の緑地、下⼩⽥中の農地などの豊かな自然環境や中原街道沿いの歴史ある文化資源などが残っているほか、等々⼒緑地には陸上競技場、野球場、アリーナなどがあります。また、中原区を拠点とするサッカー、バスケットボール、バレーボールのプロスポーツチームが活躍しています。

このような地域の魅⼒的な資源を活かした取組をさらに進めていく必要があります。

⼈⼝の増加等に対応した区役所サービス

令和2(2020)年度区⺠アンケートでは、窓⼝のプライバシーへの配慮や衛生環境への満⾜度が前回調査に⽐べて増加している⼀方、待合スペースの広さについては、不満との声が寄せられています。

待合スペースの⽊質化や待ち時間の短縮の工夫など、これまでも改善に取り組んできたところですが、⼈⼝増に伴って引き続き多くの方が利⽤する区役所庁舎において、より安全で快適な環境を提供するとともに、区役所サービスの更なる向上や改善を⾏う必要があります。

参考:川崎市総合計画 第3期実施計画(区計画)幸区・中原区(PDF形式, 7.77MB)

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