2022年3月11日。東北地方を襲った未曽有の大災害、東日本大震災から本日で11年が経過しました。
川崎市で日常生活を送っていると、震災の記憶は遠い昔の事の様に感じている方もいるかもしれません。しかし、多くの犠牲をもたらした東日本大震災は、戦争の記憶と共に我々が後世に伝えていかなければならない事柄の一つです。
11年が経過した今でも、被災地の復興は道半ば。3月11日の今日は、未だに様々な課題や困難に直面している被災地に想いを馳せると共に、我々の大切な人を守る為の行動を改めて考える日にしていきたいと思います。
目次
防災絵本「川崎市に大地震が起きた日」
川崎市は、大規模地震発生時を理解し、事前の備えを促す為の防災絵本「川崎市に大地震が起きた日」を作成しています。
これは、川崎市直下の地震被害想定調査や各種防災計画などに基づき、大地震発生時にどのようなことが起き、いかにして復興に向かうのかを、イラストを多用してわかりやすい冊子にまとめたものです。
大地震発生直後から2週間後まで、時系列を追ってやるべきことが掲載されているので、「地震発生時のしおり」として活用する事が出来る様になっています。
併せて、大地震発生直後から、各シーンで必要とされる日ごろからの備えや、防災に関する素朴な疑問への答えなどもまとめて掲載されていますので、ぜひご一読下さい。
川崎市の「防災絵本」から”もしもの時”を考える
大地震発生直後
大地震発生直後
- まずは自分の身の安全を第一に、家族や近くにいる人同士で声を掛け合い、お互いに助け合いましょう。
- 消防署はすぐに来るとは限りません。自宅やご近所で、可能な限り初期消火を行いましょう。
- 安全のため、一時避難場所(公園)や広域避難場所(広い公園)、防災農地などに避難しましょう。
日ごろから
- 家具が倒れてケガをしないよう、転倒防止をしておく。
- 非常持出袋(非常食、水、衣料品、衣類など)を持ち出しやすい場所に用意しておく。
- 地域の防災訓練に参加し、消火方法を学んだり、ご近所との関係を深めておく。
大地震発生から数時間
大地震発生から数時間後
- 正確な情報をもとに慌てずに行動しましょう。また災害用伝言ダイヤル「171」などを使い、家族と連絡を取り合いましょう。
- 自宅が安全とわかるまで安全な場所に留まり、非常持出品を使いながら過ごしましょう。
- 出来るだけ災害時要援護者(高齢者や障がい者など)の避難を手助けしましょう。
- 救助隊が到着するまで、地域で救出活動を行いましょう。
日ごろから
- 川崎市からの情報を得られるようにしておく。
- 家族との連絡方法を決めておく。
- 防災マップやハザードマップなどで、避難場所や避難するルートを確認しておく。
大地震発生から1日
大地震発生から1日
- 自宅の安全が確認できた人は、家庭内備蓄を使って、自宅で安全に過ごしましょう(在宅避難)。
- 避難所で生活することになった人は、避難所運営に積極的に協力しましょう。
- 引き続き、家族との安否確認や災害時要援護者への手助け、救出活動や消火活動を行いましょう。
日ごろから
- 最低3日分以上(出来れば7日分以上)の食料や飲料水、携帯トイレなどを自宅に用意しておく。
- 給水が受けられるよう、応急給水拠点マップや防災マップなどで、応急給水拠点の確認を行っておく。また、給水用のポリタンクなども用意しておく。
大地震発生から3、4日
大地震発生から3、4日
- 在宅避難をしている人でも、備蓄が無くなったときには避難所で支援(物資・情報)を受けましょう。
- 避難所を利用する人は、避難所の運営に協力しましょう。
- 引き続き、家族との安否確認や、災害時要援護者への手助けを行いましょう。
日ごろから
- 避難所運営訓練に参加するなど、地域の自主防災活動を通じて、避難所に関する知識を高めておく。
- 災害時に地域で助け合えるよう、地域のつながりを大切にする
大地震発生から1週間&大地震発生から2週間
大地震発生から1週間&大地震発生から2週間
- 地域全体がお互いに助け合いましょう。
- 復興に向けて、川崎市と一緒に考えていきましょう。
巻末には、災害時に気になるQ&Aも掲載されていますので、ぜひダウンロードしてご一読ください。
川崎市の「防災絵本」をダウンロード
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