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【こすぎの大学#111】武蔵小杉で哲学対話―答えの無いテーマを自由に語り合う

こすぎの大学
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「こすぎの大学」について

2013年秋、武蔵小杉に新しい学び舎が誕生しました。「こすぎの大学」。ここは、大人から子どもまで、武蔵小杉に住まわれている方、勤められている方、地元が大好きな方たちが集まる、自由で広く楽しく学んでつながる、“学び舎”です。一緒に、「武蔵小杉に関わる人を知る・語る・好きなる」を体験・共有しましょう。

3月11日(金)に開催された第111回こすぎの大学。先生役はマインドフルラーニング代表の高橋有希子さんです。

武蔵小杉で哲学対話する」と題して、答えのない問題について安心安全の場で語り合いました。講義形式の授業というよりは、そのほとんどが対話の時間。話しても話さなくても良いという自由な環境で、全員が自由に語りあう空間に皆が引き込まれていきました。

【日 時】2022年 3月11日(金)19:28-21:15
【先生役】マインドフルラーニング代表 高橋有希子さん
【場 所】オンライン(zoom)

目次

高橋有希子さんのプロフィール

マインドフルラーニング 代表 学習スタイルコーチングマスターコーチ
マインドフルラーニング代表 学習スタイルコーチングマスターコーチ 高橋有希子さん

武蔵小杉に1年前に多摩川の対岸から引っ越してきました。

豪州で過ごした10代で自分は人種的なマイノリティであったこと、また学び方の多様性や、伴走してくれる大人の存在の大切さに気が付いた原点があります。大手証券会社総合職として働いた後、オンラインハイスクールの運営に18年間関わりました。いわゆる伝統的な「学校」の学びからはみ出す子どもたちもそれぞれテストでは測れない才能があることを実感しています。子どもが幼いうちから「苦手」を直すより「強み」を伸ばすことこそが子育ての本質だと気が付き、幸せな親子関係を広げる活動をしています。その活動の場は、教育関係にとどまらず企業関係にも拡がっています。3人の子どもも既に大学生高校生になり、ママ友を作る世代ではないのでソーシャルデザインセンターやこすぎ大学で地元の方と、子育てや教育に関するお話ができればと考えています。

授業風景

こすぎの大学

授業では、まず高橋さんから「哲学対話ってなに?」という点から教えて頂きました。哲学対話とは、答えのない問題について安心安全の場で語り合う場です。

日本はずっと答えを求める教育を重視してきたからか、優秀な人ほど対話よりも答えを求める傾向にあると言います。しかし、対話を通して人間関係を作る事は仕事でも日常でも非常に重要な事です。

実際に、日本でも最近では探求型の授業に哲学対話が取り入れられるなど、徐々に必要性が認識され始めているそう。

そんな今注目の哲学対話ですが、高橋さんからの簡単な説明の後には、さっそくこすぎの大学メンバーでアイスブレークとして哲学対話をスタートしました。

アイスブレークでは、3人ほどのグループに分かれ、「好きな本」や「好きな事が出来たら何をして過ごすか」など、答えの無い事について語りあいます。これによって、何となく皆で「哲学対話」について理解していきました。

そして、本題は「私の住む街、住む地域」についての哲学対話です。このテーマに関する「問い」から「自分なりの答え」まで、全て自分たちで考えて自由に言語化していきました。

本当に色々意見や考え方が出てきており、正解の無い問題の中でも「自分なりの答え」を求めて自由に思考していく楽しさを実感しました。

その中でも、心に響いた考え方を紹介します。

「コミュニティも大切だけど、挨拶など、一人ひとりが気軽にできるコミュニケーションが大切。助けてほしいと言える相手がいる街。コミュニティはコミュニケーションの練習の場。」

「宇宙から見れば、世界も国も地域も、すべて地域。二人集まればコミュニティ。雑談できる場をつくっていく。繋がっていなくても、戻れる場がある。」

「なんでふるさと意識がないのかな?それは、主体的に関わっていなかったからかも?」

こうした事には答えが無く、「もやもや」してしまうのですが、それこそが哲学対話のお土産だと高橋さんは言います。

私たちは正解の無い事だらけの社会で生きていかなければなりません。日頃からこうした哲学対話を通して、何事に対しても思考停止せずに「常に考える」ことで、豊かな人生自らの可能性に繋がっていくのではないかと感じました。

こすぎの大学

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